設立趣意
NPO設立趣意書 (抜粋)
NPO minicity-plus(以下ミニシティ・プラス)は、ドイツのミニミュンヘンが発祥の「こどもが創る遊びのまち」を研究し、ここ横浜で実践するための組織『ミニヨコハマシティ研究会』として、まちづくりの研究者、横浜市職員、まちづくりNPOの構成員らが中心になり2006年10月、横浜市で生まれました。
遊びの中から生まれる発想から、こどもたち自身が、社会について、まちについて自由に考えながら小さなこどものまちを創ることで、如何に自主性を発揮できる居場所となるか、またこどものまちづくりの発想は現実のまちにどのように活かされていけるか、という観点から研究会を行ってきました。
そして、2007年3月には地域のまちづくりNPOが中心となって横浜市都筑区で行われた「ミニヨコハマシティが生まれる」というイベントをこのミニヨコハマシティ研究会が全面的にサポートする形で実施することになり、これらの研究と実践を通して、こどもたちだけでなく、大人や地域の人へ波及し、地域まちづくりへの新たなアプローチを生み出すミニヨコハマシティの取り組みの可能性を実感してきました。
都筑区で行われた「ミニヨコハマシティ」のイベントは行政やマスコミから高い関心と評価を集めるだけでなく、またこの事業の効果・意義を広く発信するため2007年10月に開催したシンポジウム等を通して多様な方々の多くの共感の輪が広がりつつあります。
そして今、私たちはこの取り組みのすばらしさをより多くの人に実感してもらいたい、そのために事業を企画して地域の人々の参加を促し、多くの市民の協力を得ながら本格的に取り組んでいきたい、そう考え、社会的認知度が高く、地方公共団体や企業の支援、協力を得やすい特定非営利活動法人 (NPO) として、法人格を取得することを選択しました。
私たちミニシティ・プラスは、「まちはそこに暮らす人、かかわる人たちで創り上げていく」という理念から、まちの中で暮らす人が「まちについて知り」「まちのことを思い」「まちにかかわる」ために有効な事業をしていきます。
特に未来を担うこどもたちが、自由な発想で社会について知り、体験し、考えるチャンスをつくり、その中で自分らしさが活かせる生き方を自分の力で見つけられるように促していきます。また、「まちづくり」を通して、大人も子どもも、「生まれてきたすべての人が社会の大切な一員であることを互いに認めあい、助け合ってこそより良い社会がつくられる」ということを、楽しみながら学んでいくことを目指します。
NPO法人化をきっかけに、持続性のある運営としっかりした組織基盤を固めるとともに、NPOミニシティ・プラスをより広く知っていただき、一緒になってまちづくりを考え、まちをよりよくするために取り組み、持続可能性を持った地域社会の健全な発展に貢献しようと決意するものです。