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キミがいないと この「まち」は はじまらない
 
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こどものまちEXPO・キックオフシンポジウム開催しました。
2009年2月22日 in ハウスクエア横浜 (横浜市都筑区)


メインテーマ
4.全国各地のこどものまち紹介

本日は日本中のこどものまちを主催する方々来ていただきました。順番にご紹介します。




【仙台こどものまち】宮城県仙台市   子ども未来フォーラム 実行委員長 安藤 正樹氏

安藤)このこども未来フォーラムが仙台子どものまちを中心にやっている。
以前まではこどものまち以外にもやっていたが、ここ2.3年は子どものまちがメイン。資金の面もあっての理由ですが。 
岩室)私は先日初めて仙台に伺い、とても楽しませてもらった。まちの中のデザインなどが優れているなと思った。未来フォーラムの中にそのようなこだわりのある方がいるからなのか?
安藤)まさにそのとおり。一日しかないので、大人が作りこんだ上で、子どもたちが遊ぶというやり方をとっている。
岩室)先住民が、ポ・ラン・・・これはなに?
安藤)ポ・ランテ・アーノ族。ふさふさのしっぽをつけている。ずっと子どものまちに住んでいた大人に、しっぽが生えてきた。大人ではないということの証明のしっぽ。アボリジニーみたいなのイメージ。色々世界中回って、この日だけ仙台子どものまちにやってきたというコンセプト。こどもは、このまちに入るにはパスポートが必要。入るときに、何しに来たの?といわれたら・・遊びに来たでは入れない。仕事しに来たと言うとパスポートにスタンプを押してもらえる。
岩室)「当選者にパスポートが届きます」とあるが、こどものまちの入場は抽選なのか?
安藤)130人位しか入れないのに、3000人の応募があった年があった。その年からなるべく宣伝をしないようにしているがそれでも抽選。私が理事長をしている、小さな幼稚園でやっているので1日130人がせいいっぱい。





【ミニさくら】千葉県佐倉市  NPOこどものまち 代表 新谷 義男氏

新谷)一度だけ市の主催で公園で行ったことはあるが基本的には商店街で行なっている。私はその頃、子どもを連れ親の立場で行っていた。
岩室)データを見ると、一回目から来場者が2000人となっている。どうしてこんなにこどもたちがくるのか?広報とかを大々的にやったのか?
新谷)その点はよくわからない。ただ分析してみると志津地区の子どもたちが全体の7~8割を占めている。
岩室)私がこの前伺ったとき、バスに乗ったら、バス内にもチラシが貼ってあった。
新谷)ミニさくらの場所を通るバスに貼ってもらった。近隣小学校にもPRしている。






【ミニいちかわ 】千葉県市川市NPO市川子ども文化ステーション理事 あおきん(青木美里)氏

岩室)ミニいちかわからは最年少のあおきんこと、青木美里さん。

あおきん)私が関わり始めたのは、大学の2年から。大学のときに学校で知り、子どもが関わることに興味があり、色々な子どもの居場所活動を見ておきたかったの。それでミニいちかわの活動に参加させてもらい、卒論を書かせてもらった。
岩室)若い世代がこうやって出てきてくれると、本当にいいですね。




【ミニたちかわ】 東京都立川市NPO法人こどもと文化協議会・プラッツ 顧問 内藤 裕子氏

岩室)内藤さんはもっとも早くミニミュンヘンに行かれて、楽しさを感じられて皆さんに伝えられた人。最初はどのようにして知ったのか?
内藤)IPAに所属していて、90年に世界大会が東京であって、木下さんや他のメンバーとIPAのメンバーを迎えたとき、その中にペタゴギッシュアクションの方々がいらっしゃった。私はそのときのお話に感動し、92年にドイツにプレイバスを見に行き、96年に初めてミニミュンヘンを訪問した。その後ドイツには何回か行っている。
2000年にプレイバスの世界大会があり、「私たちは資金も人材もないしできない」と発言した。しかし、頑張ればできるとゲルトさんに言われて・・よしやるしかない!と思ってその頃から助成金の書類を書きまくった。

*注釈 IPAとは?
「International Play Association」
日本語では、「子どもの遊ぶ権利のための国際協会」

岩室)ミニたちかわはどのくらいこども会議をしている?
内藤)大体土・日は会議をしている。




【むさしのミニタウン】東京都武蔵野市 子どもの参画を進める会・むさしのミニタウン実行委員会事務局 高橋 優子氏

高橋)過去2回行われ、参加者が一回目から1000人も来ている。実行委員のメンバーとして中学生までを対象にしている。高校生にも手伝いに来てもらっているが、高校生は「大人より」の参加の仕方になる。
岩室)ハンディのある子も参加を目指しているとあるが・・・
高橋)会場になっている小学校に、身体とと知的障害者のこども達のクラスがある。  実行委員で関わっている子どもたちは、障害者の子どもたちとは、通常の生活の中ではクラスは別々だが、どうやったらそのような子が上手くこの「こどものまち」に関われるか、お店に入れるかを、大人の知恵も借りながら自然に考えている。
岩室)そうですね。大人はつい考えすぎてしまったりするが、子どものほうがすんなりと入っていける。ミニヨコでも都筑で障害のある方たちに呼びかけはしたが、なかなか参加してもらえていない。ぜひ参考にしたい。




【ミニたまゆり 】神奈川県川崎市 田園調布学園大学 地域福祉学科 番匠 一雅氏

番匠)ミニたまゆりは大学でやっている。もともと学生に教育プログラムとして、よい教材はないかと探していたところ、ミニさくらを見せていただき、これは参加する学生にも非常に良い効果があるのではないか、ということでスタートした。
学生にはプロジェクトマネジメントを教えたいと思っていた。何かを計画し、実行して、その結果に対して反省などの作業を行い、にさらにいい方法はないか。そのときに、自分だけで解決するのではなくて、他人も巻き込むような教材であるのが非常にいいと思っている。
また本学は福祉の学校であり、大学として地域貢献を積極的にやりたいという理由もあるこのミニたまゆりは地域へのサービス・貢献になるだろうと考えた。
「地域で遊んで学ぶ、キャリア教育」という本に活動の記録が書いてある。これからやりたい人たちのための資料として出版した。





【ミニヨコハマシティ】 神奈川県横浜市  NPO法人ミニシティプラス・理事長 横浜国大・准教授 三輪 律江氏

三輪)大学の卒論で、横浜とミュンヘンの子どもの遊び場の比較を卒論にした。そのときにプレイバスやミニミュンヘンを知った。
ミニヨコの魅力は大人スタッフが濃くて多彩なこと。市の職員がボランティアでかかわっていたり。子ども市民も完全に任せられるような子たちが結構いる。だんだんプロ級になってきて、この間も市川で報告に行かせてもらった時に、受け答えがあまりにもスムーズで仕込んだように喋るのでびっくり。
岩室)よく仕込んだんじゃないかとか、あらかじめシナリオがあったのとか言われる。
三輪)その位しっかりしてることが、悪いことではなくて逆に良いことなんだけど。まったく任せて安心な所があるのでそれがすごミニヨコの面白いところかなと。
岩室)今日の午前中の会議も60人近く集まった。こどもたちでスケジュール決めたら、月に4回会議をしますとか宣言してて。熱い子どもたちに押されて、びっくり。
今日も近隣でない横浜の区からいっぱい来こどもたちが来てくれたので、その子達が自分の街に帰って、大人と一緒にやろうよ~ってなってくれるといい。そしたら、私たちも立ち上がるまではサポートいきたいと夢見ている。





【こども四日市 】三重県四日市市   こども四日市プロジェクト、メリーゴーランド遊美術 重盛ペンギン(重盛 貴夫)氏

岩室)なぜペンギンなんですか?
ぺンギン)おじいちゃんがペンギンなんです。(笑)
こども四日市をやっているアーケードのある広大な商店街の一角におもちゃ屋さんがあり、そこの名前が「ペンギン」。僕のおじいちゃんのお店の手伝いをしていたら友達にあだ名で「ペンギン」と呼ばれた。それから35年ペンギンやってます。
岩室)子ども四日市プロジェクト、メリーゴーランド遊美術(あそびじゅつ)とは?
ぺンギン)三重県の四日市にある子どもの本の専門店がメリーゴーランド。最近フェリシモで通販やってる方に絵本が届くと思うが、そのプロデュースはメリーゴーランドがやっている。そこで、遊美術(あそびじゅつ)「子どもと美術を遊びでつなぐ」というワークショップをやっている。だからぼくは2歳~小学生までの子達と1日中遊ぶっていうのが普段の仕事。
岩室)良い仕事ですね。疲れることはない?子どもの頃から遊び続け、今も遊び続け・・いいですね。
ぺンギン)日常的に子どもの中にいるので、それこそ口出ししないみたいなことはあまり考えてない。こどもたちに大人に思われないようで、ため口きかれたり。基本呼び捨てです。
こども四日市ではアーケードのついた商店街で、道の真ん中を使って職業ブースやフリーマーケットをする。商店街を出たところに公園があるので、その公園全部を使っている。雨が降って全部商店街でやった年もあった。3000人くらいが参加している。





【だがねランド】愛知県名古屋市  財団法人名古屋都市センター 企画課 主査 安田 博幸氏

岩室)私は名古屋が実家なので帰省したときにこどもといかせてもらった。まちがとても可愛らしいデザイン。小さい子どもたちが多かった。
安田)基本的に多いのは小学校の低学年。中には幼稚園の子も。主催は都市センター。企画・運営は都市センターと名古屋市立大学と一緒にやっている。実行委員会を作って運営している。大学の学生さんたちに参加してもらっている。
岩室)去年のミニヨコにだがねランドの元町長だったという大人が来てくれた。とてもユニークな方で、こどものまちをすると、こうゆう大人になっていくんだ、それはいいことだなと思った。私的にはユニークな人が多いほうが、世界が良くなると思っている。
参加が小さい子であるのに、建築的にというか都市計画みたいなものからはじめているのは?
安田)都市センターが都市計画関係の様々な事業をやっている所だから、子どもたちに街づくりについて興味を持ってもらおう!という事を主眼で始めた。今年度から子どもたちにも一歩踏み込んでもらい、自分たちで自分たちのまちを考えるということを進めている。ただそれについては年齢は小学校高学年から中学生という制限で募集をした。結構盛況でたくさん応募があった。




【ピンポン横丁】愛知県名古屋市緑区  特定非営利活動法人こどもNPO理事 小島 千春氏

岩室)世界でいちばんちいさいこどものまちとしてドイツでも有名。どうしてピンポン横丁なのか?
小島)もともと卓球やるところ。今も卓球しにくる子もいる。
今年の「ピンポン横丁」は1日目が80人位で、2日目はちょうどクリスマスイブでしたのでちょっと少なくて、50人くらいだった。5~60人がちょうどよい。
ピンポンハウスは、3つの小学校区の真ん中くらいにあるから、その周りの小学校の子達が来るという感じ。
岩室)何か子どもたちの特色というのはあるか?例えば、男の子が多いとか、女の子が多いとか。
小島)話し合いをする子どもたちの中心メンバーは、女の子ばっかり。中々男の子が入ってこれない。男の子は意見を求められたりするのが嫌なのかなと。昨日もほかの事で子どもの会議があったんですけど、男の子は最初から最後までマンガの本を読んでいて、時々意見を言うような感じ。なので女の子が強いのか、男の子があんまりそのような事に興味が無いのか、わからないんが大体女の子にしきられている。




【ミニ大阪】大阪府大阪市NPO法人こども盆栽 事務局長 北埜 智子氏

岩室)こども盆栽とは?なぜ盆栽なのか?
北埜)もともとこども盆栽をやる前に「盆栽」という学生のための就職支援をやっている団体があり、その後子ども盆栽というのができた。「盆栽」という団体が、凡人の凡と才能の才をかけ、私たちは凡人だけれども、みんなそれぞれ違った才能を持っているのだから、それを盆栽の枝のように一つ一つ伸ばしていこうと、この名前がついた。子どももそういうように才能が色々あるので、それを一つ一つ大事に伸ばしていけたらと言うことで「子ども盆栽」という名前になった。
基本的には子どものまち活動のミニ版を、小学校などの学校にプログラムとして提供している。それとは別に、年に何回かは学校からはなれてやっている。元々は学校以外の地域でやるというのが、子どものまちだった。でもみんな楽しくやっているので、それを学校に取り入れられないかと発想で、学校の中にも入った。
岩室)学校と連携するというのは、すごく羨ましい話。学校関係者の方がいらっしゃったら申し訳ないが、中々私たちも横浜の教育委員会の方々と考え方が少し違ったり、コミュニケーションを取りにいくチャンスがなかったりして連携は難しいと感じている。その辺はコツは?
北埜)元々大学生の就職活動支援をやっているときから繋がっていた方と個人的にだったり、そうした所から少しづつ開拓していった。コツといえば、地道に年賀状を送るなど、あいさつを欠かさないことくらい。
岩室)今は大阪のいくつ位の学校に行っているか?
北埜)小・中・高あわせて30校位に行っている。





【こどものまち「高砂」】兵庫県高砂市  NPO法人高砂キッズ・スペース 事務局 事務局長 もじゃ(竹内 茂雄)氏
岩室)このまちには男の子がいっぱいいるように見えたが。
竹内)から厚生労働省と文部科学省がやっている「放課後子どもクラブ」放課後子どもクラブというものがある。それまで地域子ども教育という子どもの居場所づくり事業があったのが、文部科学省のほうが変わって放課後子ども教育というような事業形態になり、今年度またはじまって、実はそこに入り込んでいる。私が高砂市全ての小学校のコーディネーターをやっている関係もあり、そこへのチラシの配布は容易。そういうものに参加する保護者は、こんな言い方をしていいかわからないが、割と意識が高く、参加してみようと言うお宅が多かった。普通にチラシをまいたが、ほぼ半々参加してもらえた。
岩室)男の子がやりたいお店ができるから、またそれで男の子が増えるのはよい循環。
竹内)商店街はアーケードなので屋根はあるが、幅2メートルしかなく、お店が狭かった。お店にシャッターを開けていただければ面白かったんだろうが、シャッター街とはいえ、中に私物などがあると言われ中々貸してもらえなかった。
結局、お店の数的には結構な数になってしまい、横にある地域のコミュニティーセンターの駐車場も借りて行った。調理エリアと、販売するところの場所を設けるため、駐車場は欠かせなかった。1日限りで500人来た。
大人のための居場所も作ってたが、携帯を持って写真をとろうと子どもを追っかけていた。商店街でなので、一般のお客さんもいらっしゃるから、どうしても大人立ち入り禁止
というわけにはいかず、どちらかというと、大人がうろうろしている感じが目立った。
岩室)ミニヨコの子ども警察はそういうの黙ってないですよ。


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プロローグ(基調講演と質疑応答)

5.会場からの質問への答えとこどものまちの議論

6.こどもたちと目指す理想の「こどものまち」とは?

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